●制作ノート “発想の源=言葉の断片?” それが全てではありませんが‥ | ||
“デイリー・リサイクル”
“T&I制作の際 どこか頭の片隅にあった★言葉の断片を書き出しています。”
だったんですが‥,日に日に時は過ぎて行ってしまうものです。
上手く新陳代謝していくためにも,これからは
関連性のありそうな☆最近の情報も交えてアップしていきたいと思います。
今後も★☆一日1つをテーマに一歩一歩,成長(勉強),更新!
◎作品との関連性を楽しんで頂いたり,
訪問して頂いた貴方のイマジネーションを掻き立てる,何かのヒントになれば幸いだと思います。
‘◎ふとしたきっかけで 「はッ★!」,ヒラメキ座が思考の天空に“誕生”する。
それは★の一つ一つのが関連性をもって“繋ながる”瞬間だ!’ ※余談になりますが,豊かな感受性を育てる理由の1つとして, その★!的中率を上げる目的があるのではないか‥,と思った。2004.05.30 【001-050】 【051-100】 【101-150】 【151-200】 【201-250】 【251-300】 【301-350】 【351-400】 【401-450】 【451-500】 【501-550】 【551-600】 【601-650】 【651-700】 【701-750】 【751-800】 【801-850】 【851-900】 【901-950】 【951-1000】 【1001-1050】 【1051-1100】
★【50】問題は脳みそのほんとうの使い方なのです。それに,この星くずたちは記憶の点ではありますが,記憶ではありません。記憶の素材といったほうがいいのでしょう。記憶というのは,ある種のストーリーでなければなりません。たとえば<海>という星が<広い>という星と結びついて,「海は広かった!」などという記憶のストーリーを作り上げます。あるいは「子供の頃,おふくろと喧嘩して,『馬鹿,カバ,……!』と言ったら,おふくろは僕に向かって,『おまえの,母ちゃん,でべそ!!』と言ってしまった」(ハハ,これ実話です!),というように,星と星とがつながることで,私たちの記憶が形成されるのです。これは記憶とともに,思考でもあります。そういえば私たちはよく,夜空の星を結びつけたがります。オリオン座だとかカシオペア座だとか……,実際にそんな線存在しないのに,いわば強引に結びつけてそこに悲劇のストーリーを思い浮かべたりしますよね。きっとそれは,私たちの本能的な癖でもあるのでしょう。 〔『脳みそのほんとうの使いかた』行宗 蒼一(著)より抜粋〕 2004.05.26 ★【49】それにしても,西欧の眼に映る漢字の「図性」あるいは「図像性」とは一体なんなのだろうか。私の推論だが,それは,漢字の単なる象形性ではなく,漢字の発生に期限をもつ図素に空間布置,その「コンステレーション」という図的特質に内在する「何か」ではあるまいか。まず漢字の構成の多様性はまさに「コンステレーション(星座)」であるといえるだろう。ベンヤミンが「始原的な存在布置」のアレゴリィとして(ドイツ語の)「コンステラツィーオーン(星座)」を用いているが,この「星座」は漢字の始原の意(こころ)をも表象する喚起力をもっているのではないだろうか。フェノロサが漢字から感受した「意味の光輪」とは,ほんとうは,その象形性そのものではなく,それを超えた宇宙の生成に深く根ざした漢字の生命的な形成原理が放つ「星座」の光輝ではなかったか,と思う。 西欧近代が伝統を解体しながら求めたものは,そのような始源の生命的な言語の形成原理をして,その「星座」を再生することではなかったか。今日,私たちにとっても必要なことは,この「漢字」にしても,その象形性や図象性を超えて始源の生成に立ち返り,新たに世界の生の基層から生成することばに向かうことである。 〔『円と四角』向井周太郎,松田行正(著)より抜粋〕 2004.05.25 >『円と四角』(紀伊國屋書店 ) ★【48】逆さ落(落語用語) オチの型のひとつ 物事や立場が入れ替わる事の面白さをオチにする 〔落語検索エンジン「ご隠居」より〕 2004.05.24 ≫@ ☆ヒラメキの瞬間とは! (林檎が木から落ちた…)(テイスティング&イマジネーション) ≫NaviGuide あとがきとして (…いじけることだけは避けたいものだ。)(テイスティング&イマジネーション) >落語用語(落語検索エンジン「ご隠居」より) ★【47】涼子が突然そのことを思い出したのは,かすかなオレンジの香りのせいだった。あのことがあってからもう三年もの間,オレンジの香りには不感症になっていた彼女の嗅覚に,かすかな残り香のような,そのオレンジのさわやかな匂いが忍び込んできたとき,涼子は一瞬にして,長い間記憶のひだにまぎれて眠っていたあの記憶が目を覚まして起き上がった,と思った。 〔『きれいな病気』今野雄二(著);狂えるオレンジより抜粋〕 2004.05.23 ≫04 モザイクの向こう側(テイスティング&イマジネーション) >『きれいな病気』(amazon.co.jp) ★【46】本書は楽しむべき本である。なによりも一種の絵本として。しかも森羅万象のひとつの原理から図解してみせる工夫の面白さ,著者が丹念に収集した材料の多様さとその見せ方を味わうべき本である。 …調和と生成を可能にする「限界の力」はコスミックな秩序に一致するから美的であり,生命の喜びであるという著者の宇宙論的宗教の理想を可能なかぎり説得しようとしたものだと考えた方がいい。 1994年6月 多木浩二 〔『デザインの自然学』ジョージ・ドーチ(著)訳者あとがきより抜粋〕 2004.05.22 >『デザインの自然学』(amazon.co.jp) ★【45】この本の原題は‘Power of Limit’である。つまり著者ドーチ氏には,世界のあらゆる事物を形成する力には,一種の決定的な限界法則が作用していると言いたいのだし,その法則が比例調和という美的かつ宇宙論的なものだ。これは人間の心にも作用していると言いたいのである。ドーチ氏にはそうした理想主義的な完全な調和こそ人間とその世界を貫く法則だという信念がある。 現実の世界をみていてそんなことは実現不可能だと思うし,真実であるかどうかは疑わしい。この本の魅力は不可能なものを貫いてこんな法則が潜んでいるのだ,という途方もない楽天主義があることだ。 そこからわれわれは学ぶものなどありはしない,と思わないで頂きたい。この本の魅力は不可能なるものの可能性を問いかけていることである。 1999年9月9日 多木浩二 〔『デザインの自然学』ジョージ・ドーチ(著)訳者あとがきより抜粋〕 2004.05.22 ≫01 髑 髏 杯(テイスティング&イマジネーション) ≫04 モザイクの向こう側(テイスティング&イマジネーション) ≫06 ファンタジー・ワールド(テイスティング&イマジネーション) ≫09 Metamorphose/ブルーからクリーム色へ(テイスティング&イマジネーション) ≫10 ランチの後のテーブルで(テイスティング&イマジネーション) ≫11 天使の卵(テイスティング&イマジネーション) ≫12 都会のプディング(テイスティング&イマジネーション) ≫13 ピュアドロップ(テイスティング&イマジネーション) ≫14 主観の世界(テイスティング&イマジネーション) ≫01-b Epilogue(テイスティング&イマジネーション) ≫A´ あとがき(テイスティング&イマジネーション) >『デザインの自然学』(amazon.co.jp) ★【44】オブジェクト・ランゲージ <物体言語> 未開人の首飾り,インディアンのトーテム・ポール,日本の注連縄とか神社の鳥居,戦国武士の馬印しや,甲冑(かっちゅう)の形,道祖神,スフィンクスから薬局の店頭を飾る立体P・O・Pデザインにいたるまでのさまざまな物体,また古代から現代までのいろいろな身分や職業をあらわす服装・ユニフォーム,同じような意味をもつ建築様式などがこれである。 とくに原始社会では,種々のオブジェクトが,呪術あるいは信仰の対象であり,それらの物体は,多産とか,豊穣とか,幸運とか,いろいろな意味を伝えるものであった。 現代においても,呪術や信仰の意味がないにしても,博覧会やトレード・フェアの会場には,そのテーマを表徴するシンボルとしてのモニュマンが建てられる。 これらの物体はすべて物体言語としてコミュニケーションのための表現・表示であるということができよう。 〔『視覚伝達論』遠藤邦武(著)より抜粋〕 2004.05.21 ≫15 永遠の印 (テイスティング&イマジネーション) ★【43】浅田彰:結局リアリティーとは何かってことですけどね。経済学の中では昔はモノとカネの流れがリアルだという考えだったんだけど,一時それをもうちょっと洗練すると称して,いろんなシンボリックな意味づけのもとに行われる消費活動やなんかのほうがリアルで,そういう生のモノやカネの流れというのは抽象にすぎないんだという議論がはやったわけですよ。だけどもう一歩先まで考えてみれば,資本主義というのは,シンボリックな意味のシステムをどんどん解体すること,言いかえればそれを常にバラしては組み換えて流動化していくということで動いていくんであって,そこにおいて本当にリアルなのは,資本としてのモノとカネの流れであり,労働の流れなんですよ。都市論なんかでもそうなので,都市は劇場であるとか,人々の出会いと交錯がさまざまな意味と演劇性を生み出しているとか言うけれど,はっきり意ってそんなのは非常に表層的なことであって,実は上下水道とかゴミの回収システムとかいうふうなインフラストラクチャー(下部構造)の束を含めた経済ネットワークこそが,都市において最もリアルなものなんですね。 〔『EV.Cafe 超進化論』 村上龍・坂本龍一より抜粋〕 2004.05.20 >『EV.Cafe 超進化論』(楽天ブックス) ★【42】美とは痙攣的なものだろう,さもなくば存在しないだろう。〔『ナジャ』ブルトン巌谷國士(訳)より抜粋〕 〔『ナジャ』ブルトン巌谷國士(訳) 白水社より抜粋〕 2004.05.19 ≫06 ファンタジー・ワールド (テイスティング&イマジネーション) ≫@´付きつつ離れつつ (テイスティング&イマジネーション) >アンドレ・ブルトン(amazon.co.jp) ★【41】じっさい,ブルトンが人間の二面性を直視しつつ苦悩し,あくまでも「痙攣的な」宙吊り状態にとどまっているという事実にこそ,つまり到達点ではなくあくまでも過程であるというそのありようにこそ,私たちの精神のかかわる,この書物の「美」,この書物の真実性があると言えるはずである。 〔『ナジャ』ブルトン巌谷國士(訳) 白水社;巌谷國士 解説より抜粋〕 2004.05.19 ≫06 ファンタジー・ワールド (テイスティング&イマジネーション) ≫@´付きつつ離れつつ (テイスティング&イマジネーション) ≫01-b “不完全”(テイスティング&イマジネーション) >アンドレ・ブルトン(amazon.co.jp) ★【40】…ナジャというまたとない人格をこのように具体化し,それをあくまでも「希望のはじまり」として現実態にとどめているからこそ,この本はいはば真の解放―女性解放,人間解放への呼びかけとなりえているのである。けっきょく,転身の書,中断の書,未完の書,過程の書である『ナジャ』の功特とは,道徳的にはこのようなものだと言えるだろう。 しかし同時に,すでに考察したブルトンの記述の性格―暗号の偏在というありようにおいて,この本が私的には閉ざされたものでありながら,人生へと開かれたものにとどまっていることもたしかだろう。ひとつひとつのイメージが書物自体の模型となっているような,入れ子的構造,劇中劇的構造の多層化によって,この小さな本には何か,「無限」の観念さえ喚びおこすところがある。 〔『ナジャ』ブルトン巌谷國士(訳) 白水社;巌谷國士 解説より抜粋〕 2004.05.19 ≫01-b “不完全”(テイスティング&イマジネーション) >アンドレ・ブルトン(amazon.co.jp) ★【39】昔の活字人間と違って,現在のテレビ人間は,マーシャル・マクルーハンもいっているが,持続性がない。その反面,バラバラな知識をたくさんもっている。「それではだめだ。何かひとつのことを根気よく掘り下げていかなければ,ホンモノにはなれない」こんな忠告をされるかもしれない。だが,あなたは気にすることはないのだ。この手の思考をする人は,ひと世代前の活字人間の頭脳である。だから,現代を生きるあなたは,このような忠告で自信を喪失することはない。バラバラのものも,その数が多くなれば,知らぬまに結び合う。多様性の中の統一である。 〔『ゼロから考える発想法』竹村健一(著)より抜粋〕 2004.05.18 >『ゼロから考える発想法』(amazon.co.jp) ★【38】どうにも解決のしようのないことで,思い悩むムダに,あなたも早く気づいてほしい。変えようのない自分の中のマイナス部分に関しては,居直ることだ。居直って自分のマイナスを逆転させるのだ。 〔『ゼロから考える発想法』竹村健一(著)より抜粋〕 2004.05.18 ≫01 髑 髏 杯( 創 造 の グ ラ ス )(テイスティング&イマジネーション) ≫08 カエルのグリル(テイスティング&イマジネーション) >『ゼロから考える発想法』(amazon.co.jp) ★【37】人間の行為はすべて想像→行動→創造と進みます。想像は願望・欲求であり,出発点であり,計画であり,目的でもあります。うまく想像することができれば,それは潜在意識に刻印されて,やがて実現します。 〔『マーフィーの黄金律』しまずこういち(著)より抜粋〕 2004.05.17 ≫01 髑 髏 杯( 創 造 の グ ラ ス )(テイスティング&イマジネーション) ≫04 モザイクの向こう側(テイスティング&イマジネーション) ≫07 夢見るマジシャン(テイスティング&イマジネーション) ≫10 ランチの後のテーブルで(テイスティング&イマジネーション) >『マーフィーの黄金律』(amazon.co.jp) ★【36】「知る」ことの一番典型的な例として,僕は癌の告知を選ぶわけです。「あなた癌だよ」と言われた瞬間に,従来の世界が崩れる。そして何でもないと思っていた花が咲いているとか木が生えているということが,別な感動を持って迫ってくる。それが,春だとしてら,来年の春にはもう同じものを見られないということです。その瞬間に,自分が構築した自分というシステムが変化してしまう。それを「君子豹変す」と言うのでしょう。 〔『想像と創造の未来』(養老 孟司) NTT ICC編より抜粋〕 2004.05.16 >『想像と創造の未来』(amazon.co.jp) ★【35】要するに,芸術家がクリエイティブであるなんてウソッパチです。絵がうまいとか下手とかいいますが,いちばんうまいのは赤ん坊です。芸術家が一生かかって子供に還るためにがんばるなんてバカみたいでしょう。ピカソは,子供と同じ価値しかない。ピカソは,一生かかってやっと子供になれたっていうようなものです。芸術家のやるべきことは,うまい絵を描くなどということではありません。クリエイティブなんていうことはとくに芸術家だけの特質ではなくて,おカミさんだって子供を産むことができるっていうようなものです。そうでなく,芸術家の価値は社会の価値を変えるということです。 …価値を変えることによって変えるということ,つまりあるものを壊さずにそのままにして,しかもその価値を変えることで社会を変えるということが大切だと思います。 〔『YOKO ONO オノ・ヨーコ 人と作品』 飯村隆彦(著)より抜粋〕 2004.05.15 ≫01 髑 髏 杯( 創 造 の グ ラ ス )(テイスティング&イマジネーション) ≫02 ママからの宿題(テイスティング&イマジネーション) ≫NaviGuide あとがきとして (テイスティング&イマジネーション) ≫A´ あとがき (テイスティング&イマジネーション) >『YOKO ONO オノ・ヨーコ 人と作品』(amazon.co.jp) ★【34】心頭(を)滅却(めつきやく)すれば火もまた涼(すず)し 無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じない。〔禅家の公案とされ、1582年甲斐(かい)国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、住僧快川(かいせん)がこの偈(げ)を発して焼死したという話が伝えられる〕 (三省堂提供「大辞林 第二版」より) 2004.05.14 ≫A´ あとがき (テイスティング&イマジネーション) >心頭 ★【33】 ★【32】つまり,そこには諦めがあり,張りがあり,意地があり,格好よさがある。そして良い意味で「〜らしさ」がないことではないだろうか。つまり,例えば,「〜らしくない」というのは,枠の中にがっちりとはめ込まれた規範から解放され,自由に考え行動する,そして,変に特別な執着もなく,何かに凝り固まらず,常に自分自身を見失うことなく時代に適応する姿勢であり,生き方であると思う。 いつもどこにいても,身を寄せる場所にどっぷりつかるのではなく,少し脇からことを眺め,冷めた態度で,恰好よく人生に挑戦する。それが「いきな生き方」ではないだろうか。天心はまさにその生き方を貫いたように思える。 〔『「茶の本」鑑賞』 立木智子(著)より抜粋〕 2004.05.12 >『「茶の本」鑑賞』(淡交社) ★【31】ここでいう清貧とは,「富を求めず,正しい行いをして貧に安ずること」と辞書にあるが,この死語に近い言葉を中野氏は再定義し,読者に「清貧とは単なる貧乏とは違う。」それは自らの意志を思想によって積極的に作り出した簡素な生の形態である。生をミニマム(最小限)にすることによって,精神の自由を獲得し創造力を増大させる積極的な生の原理として働くもので,この清貧の思想こそが,日本の文化の精髄であり,豊かに暮らそうと思えば暮らせる人が,あえて簡素な生活を選び,そこで内面的な心の世界を豊かにしていくということである。」とあるインタビューで説明されている。 このように「現世での生存は可能な限り簡素にして心を風雅の世界に遊ばせること,それが人間としての最も高尚な生き方である」とする誇るべき文化的伝統が日本にあったということである。 〔『「茶の本」鑑賞』 立木智子(著)より抜粋〕 2004.05.11 ≫05 真夏のデザート(テイスティング&イマジネーション) >『「茶の本」鑑賞』(淡交社) ★【30】システムはいつも“うち”と“そと”のあいだにある。 システムについて,覚えておかなければならないことはほかにもある。それは,システムの部分だけを,そのシステムの全体なしにもつことはできないということだ,ある部分というのは,あくまで,なにかあるものの,つまり,特性が特定でき,記述できる,ある特定のシステムの部分なんだ。 〔『フラ−がぼくたちに話したこと 』 リチャ−ド・J.ブレネマン(編)より抜粋〕 2004.05.10 ≫04 モザイクの向こう側(テイスティング&イマジネーション) ≫『フラ−がぼくたちに話したこと 』(紀伊國屋書店) ★【29】「アイショレーション・タンク」を開発した男こそがジョン・C・リリーである。1915年生まれのリリーは,脳障害や精神疾患者の精神安定用にあるタンクを考案する。1954年に開発されたこの「アイショレーション・タンク」は,外界からの感覚器官への刺激をほぼ完全に遮断したカプセルで,塩化マグネシウム溶液によって満たされた子宮状の内部に全身を浸すことによって効果を得ようとするものである。塩化マグネシウム溶液によって得られる浮遊感は,われわれの肉体を地球に束縛している重力をちょうど打ち消すほどの浮遊感を与えてくれ,同時にここから併発する時間/空間に対する感覚の純化,脳波の変化(アルファ波,シータ波の出現)は,それを体験するものを一種の瞑想状態に至らせ,肉体から解放された深い安定感を得られるという。 〔『STUDIOVOICE』 Vol.193より〕 2004.05.09 ≫12 都会のプディング (テイスティング&イマジネーション) ★【28】ドーナツ現象 地価の高騰や生活環境の悪化などが原因で、大都市の中心部の人口が減って、周辺部の人口が増加する現象。 〔三省堂提供『大辞林 第二版』より〕 2004.05.08 ≫03 真夏のデザート(テイスティング&イマジネーション) ★【27】モンドリアン 〔写真: 『InterCommunication, No.O』より〕 2004.05.07 ↓
★【26】リートフェルト 『レッド・アンド・ブルーチェアー』 Gerrit T. Rietveld, RED AND BLUE CHAIR, 1973(1918) 〔写真『Ottagono,60;Cassina広告』より〕 2004.05.06 ↓
★【25】このシュレーダー邸はレッド・アンド・ブルーチェアに代表されるリートフェルトの家具作品の延長線上にあるといえます。非対称の構成はむしろベルリン・チェアに近いかもしれません。これらの家具は,「コンポジション」を初めとするモンドリアンの絵から強いインスピレーションを受け,それを当時の家具技術と,今でいう人間工学的配慮に基づいて,リートフェルトが家具職人としての,技術と知識でつくりあげたものです。デ・スティルを代表する画家モンドリアンはいかにしてこの新造形芸術運動に加わることになったのか,調べてみますと,驚くことに,彼はもう40歳になろうという頃パリを訪れピカソの絵に触れるまでは平凡な風景画家に過ぎなかったのですが,立体派の新しい表現に打たれ,「木の連作」から「コンポジション」へと徐々に自分の作風を確立していき,生涯抽象的な表現を追い求めていきました。ピカソや立体派という存在がなければ,デ・ステイルやモンドリアンの抽象絵画は存在しませんでした。 〔『安藤忠雄 建築を語る』 安藤忠雄(著)より抜粋〕 2004.05.05 ★【24】金持ち父さんは,金持ちはお金が単なる幻想にすぎないことを知っていると言っていた。つまり,お金は馬の目の前にぶら下げられたニンジンそのものなのだ。何十億という人が,この幻想にすぎないお金を実体のある「本物」と信じているのは,恐怖と欲望のせいだ。お金は作られたものにすぎない。トランプのカードで作ったお城が立ち続けていられるのは,大衆が幻想を信じ,本当のこと知らないでいるからにすぎない。「本当は,馬の鼻先にぶらさげられたニンジンの方がお金よりももっと価値があるんだ」お金持ち父さんはそう言った。 〔『金持ち父さん貧乏父さん』 ロバート・キヨサキ(著)より抜粋〕 2004.05.04 ≫06 ファンタジー・ワールド(テイスティング&イマジネーション) >金本位制 ★【23】お金はニンジンなんだ。決して手に入らないまぼろしみたいなものなんだ。もし馬が自分の姿を遠くからながめることができれば,自分の置かれた立場がわかり,ニンジンを追いかけることが自分にとってためになることかどうか,考えなおすかもしれないだろう? 〔『金持ち父さん貧乏父さん』 ロバート・キヨサキ(著)より抜粋〕 2004.05.04 ≫06 ファンタジー・ワールド(テイスティング&イマジネーション) >『金持ち父さん貧乏父さん』(amazon.co.jp) ★【22】実際,「記号化」は進んでいます。例えば,1970年頃までは外国映画のタイトルは,その映画の雰囲気を何んとか出そうとして一生懸命日本語に訳していました。「昼下がりの情事」とか「旅情」とか「真昼の決闘」とか,なかなか上手に訳していたものです。 ところが,最近の洋画の題名は,原題をカタカナ化するだけです。中には意味の分かりにくいものもあります。例えば,「プアライベート・ライアン」は“ライアン二等兵”という意味ですが,“私的なライアン”と思っていた人もだいぶいたらしい。字引を引いても出てこない題名もありますが,それでよしとしている。題名はただの記号の世界に入ってきました。 〔『東大講義録』 堺屋太一(著)より抜粋〕 2004.05.03 ≫『テイスティング アンド、 イマジネーション。』(テイスティング&イマジネーション) >『東大講義録』(amazon.co.jp) ★【21】メディアが伝統的な個別の存在でなくなり,次々とインターネットのコンテンツと化すに従い,旧いメディアのほうはますます芸術として評価されるようになるだろう。紙の出版物の外観やデザインは既にその種の関心を集めつつある。百年前と現在の新聞の第一面のデザインを比べてみてほしい。それはちょうど,印刷時代になって手書き文字が書道という芸術に生まれ変わったのと同じだ。 〔『デジタルマクルーハン』 ポール・レヴィンソンより抜粋〕 2004.05.02 >『デジタルマクルーハン』 ★【20】効果的なリーダーシップの基礎とは,組織の使命を考え抜き,それを目に見える形で明確に定義し,確立することである。リーダーとは,目標を定め,優先順位を定め,それを維持する者である。 〔『仕事の哲学』 P・F・ドラッカー(著) より抜粋〕 2004.05.01 ≫01-a Prologue; 髑髏杯(創造のグラス)(テイスティング&イマジネーション) >『仕事の哲学』(amazon.co.jp) ★【19】植物は種から芽生えます。それは,種なくしてはあらわれることができません。そして,私たちの行いもまた,内側で密かにめぐらされる思いという種から芽生えます。これもまた,その種がなければあらわれることがありません。意識的に行うことでも,無意識のうちに行うことでも,ひとつとして例外はありません。行いは思いの花であり,喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は,自分自身が育てる,甘い,あるいは苦い果実を収穫しつづけるのです。 〔『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン(著)より抜粋〕 2004.04.30 ≫card [ 想像の種として ](テイスティング&イマジネーション) ≫A´ あとがき(テイスティング&イマジネーション) >(『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレンより)(amazon.co.jp) ★【18】思い切って,のびのびと踏み出してごらんなさい。 そうして人間的な自由とはなんであるか,その喜びを自ら発見すべきです。 それは新しい生活への自信となって,明朗に貴方を支えるでしょう。 〔 岡本 太郎 〕 2004.04.29 ≫10 ランチの後のテーブルで(テイスティング&イマジネーション) >岡本 太郎 関連書籍(amazon.co.jp) ★【17】真に価値があるのは,画面に創出した造形美の価値であり,付随して生じた市場価値とは峻別(しゅんべつ)しなければならない。かれは「価値は量の希少性にあらず,作品が具現した質の希少性にある」という。 〔『VASARELY』 ヴィクトル・ヴァザレリ より抜粋〕 2004.04.28 ★【16】ルイス・キャロルというペンネームは,すでにこの頃から使われています。 このペンネームの由来については,もう,たいていの人は知っているでしょう。本名のチャールズ・ラトウィッジ Charles Lutwidge をラテン語化してカロルス・ルドヴィクス Carolus Ludovicus とし,これをひっくりかえして,さらに英語読みになおし,ルイス・キャロルという名前をつくりあげたのです。 〔『不思議の国のアリス』 キャロル(著) 福島正実(訳)より抜粋〕 2004.04.27 ≫『テイスティング アンド、 イマジネーション。』 (著者名も含め‥)(テイスティング&イマジネーション) ≫ケース展開図と表紙見開きです。(テイスティング&イマジネーション) ★【15】Boids 1.個々の鳥は,群れの仲間との距離をある大きさに維持することによって,ぶつかるのを避ける 2.個々の鳥は,まわりの鳥とのスピードと方向を合わせる 3.個々の鳥は,自分のまわりの鳥のグループの中心へ向かおうとする 〔『人口生命』 Ellen Thro(著)より;写真:本文より〕 2004.04.26 ≫@´付きつつ離れつつの関係(テイスティング&イマジネーション) >Boids by Craig Reynolds http://www.red3d.com/cwr/boids/ ★【14】「その長い歴史を通じて,パリは一度もパリらしさを失わずに,今ではあらゆるものが出会う場所となった」と。そして「パリジャンでいるため,あるいはパリジャンになるためのレシピ―方法とは,共に生活を楽しみ,パリという歴史的で美味な料理を共に堪能すること」, 「レシピとはいたって個人的なものだが,それをもとに作った料理のまわりには人が集まり,料理となってはじめてレシピは生き返る。そして,それを気の合う仲間どうしで分かち合えばパリ風となる」。 〔『パリジャンのレシピ』 アレクサンドル・カマス(著);[アラン・レイ,ロベールという辞書の編集者]より抜粋;写真:本文より〕 2004.04.25 >『パリジャンのレシピ』 アレクサンドル・カマス(著) (amazon.co.jp) ★【13】道 この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ 〔 一 休 禅 師 〕 2004.04.24 ≫10 ランチの後のテーブルで (テイスティング&イマジネーション) ★【12】<ナレーション> ジョンソン:これは大変な賭けです。すべての神の子が生き続けられるか,暗やみに葬られるかというたいへん重要な問題です。私たちはお互いに愛し合わねばなりません。さもなくば死ななければなりません。 <スーパー> “11月3日はにはジョンソン大統領に投票しましょう。” (Vote for President Johnson on November 3.) (1964年物議を醸し出した,アメリカ大統領選挙,民主党ジョンソン候補の選挙キャンペーン作品) ※イギリス王室図書館も資料としてプリントを所蔵,ブリタニカまでが“最も物議を醸し出した政治宣伝”と記録したそうです。 〔『海外TVコマーシャルの英語』金子秀行・L.J.リンク(著);写真:本文より〕 2004.04.23 ≫01-a Prologue; 髑髏杯(創造のグラス)(テイスティング&イマジネーション) >『海外TVコマーシャルの英語』(KENKYUSHA) ★【11】メルカトール図法が航海を確実なものにした: ―ところが,十六世紀に登場したメルカトールは,まったく新しい世界地図の作り方を思いついた。これをメルカトール図法という。 中世の世界地図は陸地が全体の七分の六を占め,海はその縁を取り囲む「水の帯」ぐらいにしか評価されていなかった。しかし,南半球が“発見”されてから,海と陸の比率は逆転した。すると世界地図も「地図」ではなく,「海図」に変更せねばなくなる。これが具現化されてはじめて,大西洋や太平洋への航海は確実なものになった。 ちなみに書くとメルカトール図法は,海図のための図法そのものであった。この図法は,大きな紙で地球を円筒状に包むことから始まる。次に,地球の中心から光をあてて,陸地の影を紙に焼きつけてから,円筒状に包んでおいた紙を元どおりにひろげる。すると,赤道部分は紙と接しているので,ほぼ等倍になる。他方,紙と接していない両極へ行けば行くほど,紙に映じる影は(円筒状の紙が地球の表面からどんどん離れてゆくので)上下に長くなる。つまり,陸の形は実際よりも大きくなってしまうので,「地図」としては都合が悪くなる。 しかし! その代わりといっては何だが,メルカトールの世界地図は,地球の中心から眺めた地球表面の図であるために,方向や方位だけは正確にあらわすことができた。緯度と経度という二つの目盛りを「直行する直線」であらわせたかたちである。緯度・経度がタテ・ヨコの罫として使えれば,地球上のどこにでもアドレスを与えることが可能になる。緯度Aと経度1の交わったところがα海域,というふうに表現できるからだ。メルカトールはこれに,いつでもどこでも方位を保たせる工夫を加えた。 さて,陸地の形が歪むという大きな犠牲を払っても,地球表面に見やすいアドレスが付けられるほうが便利な場合とは,どんな時か。もちろん航海に使う海図である。なぜなら,海は陸とちがって形なぞない,どこまで行っても海面なのだ。それよりも,船が今いる場所と,目的の場所とのあいだの関係。つまり方位や両者の位置関係が正確に分かるほうが重要だ。こうして陸の形ではなく,何の形もない漠然とした海のための海図ができあがった。 これを哲学的にいうなら,世界の見方の変化―世界観の変化―と表現できるはずである。 〔『荒俣宏のデジタル新世界探検』 荒俣宏(著)より抜粋;写真:本文より〕 2004.04.22 ≫05 地球の剥き方 (これ以上でも,これ以下でもない。)(テイスティング&イマジネーション) ★【10】大切なのは,普通の言葉で非凡なことを言うことである。 (アーサー・ショーペンハウエル) 2004.04.21 ★【09】ローレンス・ウィナーは自分の作品を美術館でしか見られないような高尚なものとしてじゃなく,日常生活と同じレベルで見てほしいと考えています。CDジャケットのデザイン,カードやポスターも作品として真剣に作り,そして見る人に自由に受けてもらいたいと願っている。 作品に言葉(文字)をつかうのは,言語でしか人間は自分を考察できないという思いからで,小説を読む人がそれぞれ異なった感想を持つと同じように,見る人に感じてほしいと言う。風貌は仙人みたいで,作品は禅問答のようで難解,本もたくさん出版されているから,巨匠に対するように,初めてウィナーに会う人はみんな緊張するけどれど,彼はそんな人じゃない。スノッブなことは大嫌い,人生楽しもうぜっていうタイプ。偉ぶったところなんて全然ないし,誰にでも優しく気軽に応じてくれる。 〔Lawrence Weiner 1942 N.Y. 生;雑誌『BRUTUS』より抜粋〕 2004.04.20 ★【08】ミニマリスムの様式を一貫して深化させてきたというデザイナー; ロゴマークというものが,単にその形態によって他のものと区別されるのだとしても,それはまた同時に,記号として一つの意味を持つことを目指すべきなのだ。 〔ジョルジュ・カラム,スイス出身のグラフィック・デザイナー;雑誌『BRUTUS』より引用〕 2004.04.20 ≫15 永遠の印 (二つは一つのために。1つは,二つのために。)(テイスティング&イマジネーション) ★【07】…そして赤がある。黄色は,白地の上では見づらい。青は黒字の時にぼける。しかし,赤なら完璧だ,赤の見出し文字を使えば,ニューススタンドでほかの文字の2倍は雑誌が売れる。人間の視覚的な反応として,確かに備わっている特性であり,それを無視するのは愚かなことだ。これは,色に対する本能的な反応らしい。赤は自然界の危険色であり,黒と白のページにアクセントをつけるための最高の色といえる。(注意:黒の背景に対しては,赤の中でも特に有効な色がある。白,黒,赤の組み合わせがベスト。ほかの色を使う時は要注意である。) 〔『ロジャーブラックのWebデザイン・ブック』より抜粋;写真:本文より〕 2004.04.20 ≫表紙,ケース(テイスティング&イマジネーション) >『ロジャーブラックのWebデザイン・ブック』(amazon.co.jp) ★【06】“無知の知”(ソクラテス,古代ギリシャの哲学者) 2004.04.18 ≫01-b Epilogue“不完全”(完成させるための作品)(テイスティング&イマジネーション) ★【05】問題なのはむしろ,興味のないことに集中できないからといって自分自身で罪悪感を抱いてしまうことだよ。自分にとって興味のないことを聞いたり,それに取り組まなければならないことはだれにとっても苦痛だし,ましてや興味のないものについて学習していくことはきわめて難しいものだ。 ただそういう場合にも,いい質問は,つまりうまく自分の興味や好奇心から質問をだすことができたら,自分の興味のあるフィールドに引き込むことも可能になる。 いい質問は,自ずと次のいい質問を生み出してくれるものだ。後はそれに従っていけばいい。気が付くと,まるで好きなことを学習しているかのような自分の姿を発見するはずだ。 ひとつの物事を理解するには,人それぞれ最良の道筋がある。その道筋は,あくまでその人個人のものであり,得られた理解は,新しく道筋を組み立てたご褒美だよ。 〔リチャード・ワーマン,雑誌『BRUTUS』インタビュー記事より抜粋;写真:〃〕 2004.04.18 ★【04】いつでもはじまりだ 2004.04.18 ★【03】デザイナーとは最高の生活哲学者であるべきだ。 「私たちのデザイン原理はアントワーヌ・ドゥ・サンンテグジュペリから学んだものである」 工業デザインの哲学を1960年代に『風と砂と星』という本で打ち出したデザイナーだ。 そのサンテクジュペリのデザイン原理とは,“飛行機のみならずあらゆる人工物において,人間の生産活動,計算や予測,さらには図面,青写真のために費やした時間といったものすべてのことが,ただ一つのシンプルという究極の原理を目指すモノを作るときに報われる,ということを考えたことがあるだろうか。 目的を達成するためには―家具や船の龍骨や飛行機の胴体の曲線を,人間の胸や肩の曲線が持つ根元的な純粋さに少しでも近づけようとするには―幾世代にもわたる職人たちの試行錯誤がなければならないと定めた自然の法則が存在するかのように思える。 何においてであれ,完全とは加えるものがなくなったときにではなく,取り去るものがなくなったとき,すべてを脱ぎ去り,ありのままの姿に戻ったときに達成されるのである。“何が必要かより何が必要でないか”“取り去るものがなくなった時完成は達成される” 〔雑誌[パタゴニア]記事より抜粋〕 2004.04.18 ★【02】世の中には正しいとも正しくないとも判定できないものがいくらでも存在する。そして自分自身の論理の中だけでは自分自身の正しさを証明することもできない。(ゲーテルの不完全性定理より) 2004.04.18 ≫02 ママからの宿題(テイスティング&イマジネーション) ★【01】日本人は,色そのものが語りかける,非常に平面的な要素で,しかも「赤と白」がいいとか,「赤と緑」がいいとか,あるいは「紫と黄色」がいいとか,何かひとつの平面的な配色によって色を楽しむ傾向を持っています。けれども西洋の色は,あらゆる色が混さり合ってひとつの交響的な世界を構成するというのが大きな特徴じゃないかと思うんです。 〔『Color As A Concept』 藤幡正樹 (編・著);[田中一光]より抜粋〕 2004.04.18 >『Color As A Concept』(amazon.co.jp) まだまだ追加していきます[1] 続く
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