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 ●タイトル“夢見るマジシャン”のページに挟んであるカードです。

カード 画像
[ 想像の種として ]

「このカードは本文 “夢みるマジシャン” のページに挟んであります。」
その挟んだ間からカードが落ちる印象は,
「ぽろっ」と植物の種が落ちるのを連想させるのと同時に,
マジシャンがマジックで実際に出したカードのようでもあります。
その種としてのカードは “想像の種” を意味し,
また,“作品としてのブックケース”と“本体”との,その目に見えない間を
輪廻するように結びつける触媒としての役割も果たしています。
はじめはブックケースのコンセプト書きでしたが
今ではその思考を示すシンボルとしての役割を果たすカードになればと思っています。
左;左上図 “この鏡はときどき前と後ろをのみ入れかえる”。 (「ジェイムズ氏の肖像」, 1937. © エドワード・ジェイムズ財団) ※これは反転像を生ずる異常な鏡を描いたマグリッドの絵の略画です。

左;右図 物理学者 Simon Stevin によって斜面の法則の証明を図解するために描かれた図。 Stevinはこの図に大いに満足し, それを美しい飾り模様の中に書き込みその上部に次のように記している。 “ Wonder, en is gheen wonder ” それは「不思議ではあるが, 理解できないことではない」という意味である。 (システムの科学より引用)

右;図 Stevin の“飾り模様”を額縁に見立て, マグリッドの異常な鏡をはめ込んでみた。 “そこ”へ今ケースおもて面を手前に眺めながら映し出してみると… “鏡は前と後ろをのみかと思ったら思考をもときどき入れかえる”, 入れかえた!?“想像の種”として

T & I [カード]裏面より
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