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13 ピュアドロップ |
気兼ねなく弾む会話に嘘はなかった。 屈託の無い笑顔は、出会ってからの時間の経過を忘れさせる。 目の前に映るのは、オレンジの皮に光り輝く露。 憎悪にとらわれた心は、 一瞬ではあるが、柑橘の香りで満たされていた。 「そう、こんな目で人を見ることができたのは、いつのことだろう・・・」 ◆ ピュアドロップ(Pure Drop) ―カタルシス 心に立ち上がったその存在はいったいなんだろう…。それは,一時でも“無垢”になれた瞬間か? その時,私は美しさの“真”の意味と,美しいものを見ることの“真”の大切さを知るのである。 ※カタルシス;【浄化】悪弊・罪・心のけがれなどを取り除き,正しいあり方に戻すこと。(三省堂提供「大辞林 第二版」より) [Navi Guide たまには,逆から眺めてみる。]別頁より |
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