-22 | 30- |
| >次のページ | |
12 都会のプディング |
俯瞰からの眺めは、波紋だけが微かに残っていた。 どこまでも広がる甘い香りは自由に旅をする。 もう、そこには壁はない。 ◆ 都会のプディング ―着たくても着れない,脱ぎたくても脱げないその存在。 人々が極限まで自分を主張する社会。そんな都会という孤独の戦場では孤立や不安が大きくなる。 そんなときは,全身をその無重力の上に横たはせる。拡張する身体は自己の存在を次第に無くしてゆく…。 残された精神だけが,その甘い香りに乗せられて浮遊する。‥自他との境がとれたそこではもう悩むことはない。 ※湯舟に浸かってリラックスする。「あ〜 っ」と思わず声がでる。それは,身体から開放された瞬間(リラックス)である。 [Navi Guide たまには,逆から眺めてみる。]別頁より |
-22 | 30- |
| >次のページ | |