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06 ファンタジー・ワールド |
光のある場所に吸い寄せられ,目の前にニンジンを追いかける。 動き出した“回し車”はもう止まることはない。 ◆ ファンタジーワールド ―“四角でも丸でもない”(合理な潮目) 四角でもなく,丸でもない。(需要と供給)どこか,そんな合理な軌道(潮目)を追求(総括)しながらバランスを保っている。 …1913年。フォードによって,新しい生産システム(ベルトコンベアーによる)がつくられた。 それは,従来の生産システムとはまったく“逆”の発想から生まれたものである。 そして,気がつけば,混沌とした渦のゲゼルシャフトは,見えないベルトコンベアーに乗せて私たちを案内する。 それが,習性というものならしかたがないが,時にそれに逆らいながら,自由に遊戯し諦観できてこそ “真のファンタジーワールド”として楽しめるのではないだろうか。 ※スーパー楕円:楕円と矩形をとりもつ純粋に数学的なかたち。 ピートハイン(デンマークの物理学者で詩人)が都心空間の難問を解くために導き出したこの形は,テーブル,食器,おもちゃなど,スカンジナビアデザインにも取り入れられる。 この形は非常に効率的で,例えばテーブルに使えばレストランの面積が15%も節約でき,ビルなどの建物の場合は矩形と比べ同じ面積で太陽光線の利用率がぐっと増えるとある。 またスーパー・エッグ(金属のタマのおもちゃ)を手でいじっていることにより精神的効果(スムーズな会議の進行,自信が出て成功に導く)もあるらしい…。 “−文明の全てのパターンには二つの傾向がみえる。一つは四角,もう一つは丸。しかし私たちはついゆうずうがきかないものだから,どちらか一方しか受け入れようとしない。 スーパー楕円はそんな問題を解くカギがある。”(坂根厳夫『遊びの博物誌』より抜粋) [Navi Guide たまには,逆から眺めてみる。]別頁より |
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