「頭にひろがる」

部分と全体。断片と裏返し，“目には見えない” 入口から空間がひろがる。

※参考として

割って裏返して“一”とする。

「全身にひろがる」

回転紙芝居

　京都御所清涼殿の裏庭であるこの萩坪（はぎつぼ）と呼ばれる小庭は，日本庭園という広範で複雑なものの，もっとも重要なスピリットを象徴している。……
　ここは造形的技巧がなにひとつ見られない。地面の起状も，水も石も樹木も苔もない。あるものは，地面をおおう白砂と，点々と無雑作に植えられた萩ばかりである。萩は，春先に新芽をふき，秋に花を咲かせれば，冬は根元から刈り取られて，ふたたびくる春を待つ。……

　『日本の美術　別巻　庭』 早川正夫（著）より

落 款
「幹」

落 款
「根」

命 令
↓
条件分岐
↓
ループ

“How are you keeping?”

【襲（かさね）の色目】
“襲の色目とは，平安時代の宮中の女性が袿（うちぎ）を重ねた時の，
表と裏や上下の色の取り合わせ方。
貴族の間で発展し，一定の組み合わせが考案されて，
季節の変化に応じた着用の決まりや名称が伝えられている。
色目には諸説あるが，ここでは表と裏の代表的なものをあげた。”
『日本の色』福田邦夫 より

※夏の代表的なもの

2/2
リョウフウイタル。
火照った体は冷えてゆく。
ヒグラシナク。
静かにしてください。
黄色と青が混ざって補色する。
静かな西の空。
↓
後ろの正面。
二つは重なる。
※反発し混合しない二つの色（赤，緑）は，瞼を閉じれば互いに想起する，
引き寄せたり，また欠かせない関係性のように，残夏に想う。
◎（へリング残像）

1/2
“かごめかごめ籠の中の鳥はいついつ出やる 夜明けの晩に鶴と亀が滑った後ろの正面だあれ？”
『緑の太陽』

１　道の道とすべきは（この世界の始原―「道」）
道の道とすべきは，常の道に非ず。名の名とすべきは，常の名に非ず。
名無きは天地の始め，名有るは万物の母。
故に常に無欲にして以て其の妙を観，常に有欲にして以て其の徼を観る。
此の両者は，同じきに出でて而も名を異にす。同じきをこれを玄と謂い，玄の又た玄は衆妙の門なり。

↓
�A「ただ 黙って 鳴いている」

�@「蝉が 鳴いている」

（マルセル・デュシャン, Door as a substitute for two doors, Pari, 1927）

（逆説的）

　x²+6ｘ=40
両辺に9を加えて，
　x²+6x+9=49
　　(x+3)²=49
よって，
　　x+3=7
または，
　　x+3=-7
よって，
　　x=4
または，
　　x=-10